仕様書は担保になるか?
システム開発では常に「仕様書」が登場します。
「要求仕様書」であったり「設計仕様書」であったり「テスト仕様書」であったりします。
プログラマは「設計仕様書」をみながらコーディングを行いますが、「設計仕様書」だけを見ていればコーディングはできるでしょうか?
あるいは「詳細仕様書」を見ていれば問題なくコーディングができるでしょうか?
どんなに「詳細な」仕様書でも、実際にはソースコードより「粗い」ものでしかありません。
また「仕様書」に正しい要求が記述されていたとしても、それが正しくコーディングされているという保証はどこにあるでしょうか?
開発者は「テスト仕様書」によってプログラムの正しさを保証しようとします。
ところが100%のテストというものは不可能です。
一方ユーザは、99%正しく動くプログラムなどというものを受け入れません。
「仕様書」とはシェイクスピアを原文で読めない人たちへの日本語版ダイジェストのようなものなのです。
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